西郷隆盛が理解しがたい人間といわれる理由2

西郷隆盛は、人間が成長すべき基本モデルとして、孔子孟子といった人間の高みにある聖人や賢人を目標としていました。
それ以外にも、自身の人間としての総合力を高めようと、歴史上の思想家・哲学者・政治家・武人等を研究して学び、そして、これらを自分のものとするため日々の生活の中で実践していたのです。

西郷の生き方は単純明快です。
一生に一度の人生、生ある限り己を人間としてどこまで成長させることができるか。
ひたすらこの目標に向かって日常の様々な出来事の中で修業していく。

これが西郷隆盛の人生です。
薩摩藩第11代藩 主島津斉彬との出会い、入水自殺未遂、三度の島流し、江戸城無血開城、廃藩置県、征韓論争、西南戦争は、この過程の中にがあったといえます。


このような生き方をする人は、21世紀の日本はおろか世界においても存在しません。
幕末の日本においてもこのような人は存在していなかったでしょう。

一箇の人間 西郷隆盛は、《生ある限り人間としてどこまで成長することができるか、そして人の道をどれほど極めることができるか》が生きる目的であり使命とさえ考えて生きていたのです。
坂本龍馬が「西郷は馬鹿なのか利口なのか解らない」と述べたことも、きっと見たままのことだったのでしょう。

現代社会では、お金があったら大抵のことはできます。
生活のために働く、より多くの安定した収入を求める、地位を得る、権力をもつ、有名になりたい、名誉が欲しい等...。
確かに、生きていく上でこれらは原動力となり、目的や目標となる大切なことかもしれません。

しかし、これらを求めて生きる中に、西郷のような「人間として成長する、道を行う」という考えを少しでも持つことが今後の人類の発展に大切であり、人間が進化するために必要だと私は思います。


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