世界を包み込める思想は『敬天愛人』

『敬天愛人(けいてんあいじん)』は、多くの人に愛された維新三傑の一人、西郷隆盛がよく使った言葉であり、彼の思想を表す一つの言葉でもあります。
企業の経営理念などでも使われることが多いので、言葉自体ご存じの方は多いのではないでしょうか。

私は西郷隆盛の45年以上のファンですが、2~3年前までこの言葉を全く意識していませんでした。
それは、あまりにもこの言葉が究極な意味だったからです。

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天という存在(創造主・造物主・宇宙意志・天地自然・宇宙万物を創った意志)は、我・彼の区別はない。
自分と他人に同様に慈愛を注ぎ、まるで幼い子供を持つ母親が兄弟を区別しないように愛するのです。

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西郷は、人間は宇宙の法則に従って存在しており、人の道もまた大いなる天の慈愛の元にあると考えていました。
天の思いがそうであるなら、天の分身ともいえる私・個人も自分自身を愛するように他人を自分と同じように愛すべきである、それが天の意志であると思っていたのです。

西郷の言葉で、
「道は天地自然の物にして、人はこれを行うものなれば、天を敬するを目的とす。
天は人も我も同一に愛し給ふゆえ、我を愛する心を以て人を愛する也。」

とあります。

この言葉は宗教や思想・哲学の最上位にある大いなる宇宙意志です。
だから世界を、人類を包み込めるのです。

しかし実際『敬天愛人』は余りにも究極であるため実行は不可能に近く、多くの人はこの言葉を唱えて掲げるだけで終わっています。
私は、『敬天愛人』という言葉が人間の規範にまで落としこまれ、人の道として日常の中に在るべきだと願っています。


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